. 502無名峰 三角点名:鷹ノ巣(標高 502.12 m) OOTENGUYAMA→世を挙って之を誉むれども、勧むることを加えず。世を挙って之を非れども、沮むことを加えず。→世間中がこぞってって自分をほめたからといって、それで大いにはげみ勇んで仕事をすることもない。反対に、世をあげて自分をけなしても、そのために、意気がくじけるかといえば、そういうこともない。つまり、かれは、世の毀誉褒貶について心を動かさなかった。
林野庁が管理する最も函館平野に出っ張って管理されている七飯国有林。ブナ林もありスギ、トドマツ、カラマツの植林もある”地形と施業”に関係した国有林の管理の様子も見られる。里山歩きの雰囲気で多いに楽しめて面白い周回コースであった。


行 程】  2009.01.27(火)→函館発(6:45)→→上藤城森林隣接住宅団地(標高点266mの南南東)Co144m駐車(7:00-10)→→△点502.1m無名峰(8:20-30)→城岱避難道路Co480m(9:00)→牧場北端Co560mから西端co430m(9:55)→西南西尾根をCo220m経由車デポ地点(10:20)→函館着(11:00)

三角点】 点名 鷹ノ巣 種別等級 三等三角点 緯度 41°55′55.2093経度 140°41′42.1463 標高 502.12 m(X) -229619.381 m(Y) 36907.534 m 現況状態 正常 19981001 所在地 北海道亀田郡七飯町藤城村 点の記図 ×

コースの地形】 藤城小学校脇を流れる藤城川は、上流で標高点145から標高点381に向う沢を”秋田沢”と呼ばれている。この沢の周辺は国有林だが、沢の中に延びる山道は財務省所管の用地になっている。このことは、沢中の山道は”藤城と軍川”を結ぶ、いにしえの国の管理する道路だったことを示している。そして村境の峠を”藤山峠”と呼んでいたらしい。古い地形図に藤山峠の記載を見つけた。 自動車道路のガード下をくぐり、住宅地の山側に車をデポした。住宅地は沖積世の”扇状地堆積物”に覆われた傾斜5°〜10°ばかりの緩斜面上で、函館平野の展望が良い高台だった。直ぐ裏に森林がせまっていて、標高200m付近から鮮新世前期の”火山砕屑岩類”(凝灰質集塊岩・溶岩・・・)に覆われる山地地帯に進むことになる。502峰や藤城牧場は緩やかな幅の広大な溶岩台地状になっているが、深く浸食されて南西に流れる沢は浸食が進みかなり急峻だった。藤城牧場は”横津岳下部溶岩”の西縁になっていて、溶岩台地を過ぎて周回した最後の尾根の下りは傾斜35°にもおよぶ浸食急斜面だった。

森 林】 尾根取付きはミズナラ中心の雑木林だ。下部送電線にいたる間は、尾根に沿って土塁が積んであった。町境か?耕作地の界か?または、土塁の上は20cm超のミズナラの林で、アカマツが点生していて、旧街道筋の様にも見えた。右に失敗したスギ植林、左にトドマツ植林が続いた。 上部送電線に至り展望が開け大野平野が一望できた。なるほど図根点を設置する好位置であった。標高点386m過ぎて左側は植林地から広葉樹林に変わった。1960年植栽のトドマツ植林の西縁を経由して広葉樹林の幅広い尾根を上がると山頂502の△点鷹ノ巣に着いた。原生的組成のブナ林に囲まれていた。測量用のやぐらが、ヤマハンノキに括りつけられて傾いて破損していた。東進し自動車道路に向かう。緩やかな台地状のトドマツ植林の尾根を進むと野球場のような立木のない開放地に出た。(トドマツ植林の東縁にサワグルミの稚樹が沢山更新していた。地理分布状かなり興味深い記録) 開放地はほぼ5m幅で地ならしがされていた。地ならし幅の間は根や幹や枝が高く盛り上がっていた。何か更新しようとする作業跡と思われた。牧場の下降トラバース途中に防風林のようにダケカンバの林が造成されていた。 △点457.8下の尾根(ミズナラを主とする雑木林)を大股で下る。Co200m下の緩斜面は伐採跡後数年放置されたままの2m弱の低木林で、キイチゴ類やサルナシなどブッシュ状態の植生に迷い込んだ。ブッシュにかなり難儀しながら車デポ地に着いた。


↓ルート図


自動車道から502峰とスカイラインに城岱牧場をのぞむ(Sa氏提供)
幅の広い右上がりの白帯は上部送電線
尾根の黒いのは植林地、標高点386から上は広葉樹林が配置されている尾根だと分かる。

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