. 池ノ岱山 526.4m <点名 石倉山 標高 526.41 m> OOTENGUYAMA→世を挙って之を誉むれども、勧むることを加えず。世を挙って之を非れども、沮むことを加えず。→世間中がこぞってって自分をほめたからといって、それで大いにはげみ勇んで仕事をすることもない。反対に、世をあげて自分をけなしても、そのために、意気がくじけるかといえば、そういうこともない。つまり、かれは、世の毀誉褒貶について心を動かさなかった。
福島町のポコポコ山・サワグルミ小林とすぐれた知性のスギ林・再訪を期待する静かな森:同行K氏、S氏

行 程】2009.02.24(火)函館(7:00)→福島町市街国道から→館の沢川に沿って800mの除雪終点(elevation28m・9:00)→林道分岐・館の沢川から離れる(78m・9:30)→林道分岐(180m・9:55)→林道を離れて尾根に取付く(295m・11:00)→池ノ岱山頂(526.4m・12:00-12:30)→往路の尾根→往路の林道を駐車地点に折り返す→駐車点(28m・14:00)

三角点】点名 石倉山 等級 二等三角点 地形図 函館−知内 緯度 41°30′46.0644経度 140°16′14.627 標高 526.41 m (X)-276270.735 m(Y)1730.339 m基準点現況報告なし 所在地 松前郡福島町字池ノ岱

コースの地形】福島町市街・檜倉川右岸にある同行を予定したSim氏宅前から、東北方向に溶岩円頂丘状の山がポコポコといくつか見えた。山名が配置されている円頂丘状の山は丸山と池ノ岱山の二つだけだが、他にも指呼の間にいくつか重畳して見渡せた。新第三紀でも新しい時代になる黒松内層を、溶岩ドームとなって突き抜けた安山岩類の山体らしい。黒松内層は砂岩・泥岩等からなる若い層だからか、アプローチの林道周辺の地形は、斜面長の短い実に穏やかな里山らしい風景の地形を成していた。

コースの森林】急斜面の円頂丘の山体を除けば、土地肥沃度を丁寧に選んで、広葉樹天然林の斜面と植栽林の斜面と、その区分けが美しいほどに配置されていた。斜面を縫って走る林道をアプローチとしたが、行き交う小沢、小沢には、スギ植林の立派な成長に負けじとサワグルミが背を高くしいた。美林と言うには小沢に沿う狭い狭い範囲だからそう言い難いが、スギ植林と相まって静かな里山の雰囲気を醸しだしていた。鳥の渡りの季節、夏の日に、果実落下の季節に、周年訪ねたい心静かな風景を思った。

 林道から離れて円頂丘の尾根に入ると、ブナを主とした二次林だった。60〜70年生ぐらいと見たが人里に近いから、立木は多いに利用されたに違いない。400m付近から風衝を受ける位置にあって二次林風ダケカンバ林になっていた。進んだところが頂で、キタコブシが立っていた。


ルート(GPSトラック)距離3.4km/標高差488m/

林道に沿って進む「池ノ岱山」西稜を登る


写真 福島町市街・檜倉川右岸にある同行を予定したSim氏宅前から、

東北方向に溶岩円頂丘状の山がポコポコといくつか見えた

正面は池ノ岱山<10m/8:36>


写真 同上松倉川右岸から円頂丘群を展望・右端が丸山
<10m/8:38>

写真 館の沢川沿いの「地球は子孫の借り物 環境保全を残せ」
<50m/9:21>

写真 スギ林の樹下にヒノキアスナロを植栽していた。
日陰に絶えるヒノキアスナロは暗い中で立派に生きていた<200m/9:59>

写真 林道から離れて池ノ岱山円頂丘の尾根に入ると、ブナを主とした二次林だった
<300m/11:06>

写真 同上尾根を400m付近を行く
ダケカンバが混じってくる<400m・11:48>

写真 山頂の海側の肩にダケカンバ・津軽海峡が直下に見える
<526.4m・12:11>

写真 茂山川のスギ植林地
土地条件をアンバイ良く判定して植林地と天然林域が配置されていた<526.4m・12:13>

写真 再び山頂の森林:中央右にキタコブシ<12:14>

写真 再び取付きの尾根:60〜70齢のブナを主とする二次林
今後60年経過させると120齢の壮齢なブナ純林を期待できる
その時まで平和が続けば、おそらくそれも叶えられるだろう<300m・12:56>

写真 スギ林の樹下にヒノキアスナロ<200m・12:57>

写真 スギ林樹下・ヒノキアスナロ植林
<150m・13:15>

写真 サワグルミの樹幹と周辺のスギ植林
小沢には、スギ植林の立派な成長に負けじとサワグルミが背を高くしいた。
美林と言うには小沢に沿う狭い狭い範囲だからそう言い難いが、
スギ植林と相まって静かな里山の雰囲気を醸しだしていた<130m・13:24>
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