. 蓬揃山岳 500.9m <点名 蓬揃山 標高 500.92 m > OOTENGUYAMA→世を挙って之を誉むれども、勧むることを加えず。世を挙って之を非れども、沮むことを加えず。→世間中がこぞってって自分をほめたからといって、それで大いにはげみ勇んで仕事をすることもない。反対に、世をあげて自分をけなしても、そのために、意気がくじけるかといえば、そういうこともない。つまり、かれは、世の毀誉褒貶について心を動かさなかった。

(↑カシバード3D)

行 程】・2009.03.17(火)ゴルフ場前ゲートに駐車(標高230m/時刻14:20)→車道に沿って6km(4km歩き、頂まで2kmスキー)→蓬揃山頂(よもぎぞろやま)(501m/15:42-50)→ゴルフ場内をスキーで下りる→ゴルフ場前ゲート着(230mm/16:20)・<<往路1:22/復路0:30 単独行>>・<<駐車地点から頂上=距離6.1km/標高差352m/夏道仮想時間1:48>>

三角点】・点名 蓬揃山 種別等級 四等三角点 地形図 函館−臼尻 緯度 41°50′53.7945経度 140°49′49.023 標高 500.92 m (X) -238851.02 m(Y) 48186.295 m現況状態 正常 20030714 所在地 函館市字東山二七八 点の記図 埋標S29.10.19観測同S29.10.6 更新H8.8.24日AY00043S J1UpXp

コースの地形】・ゴルフ場ゲート前に駐車。溶岩台地の西縁にあたる凸地形・凹地形の斜面をくねくねとぬっている車道を、4km先の除雪終点(標高点450m)まで、汗してどんどん歩いた。スキーに履き替えてからも、頂へのゴルフ場内を横切る近道を選ばない。車道をそのまま進んだ。立入り禁止の看板があり、さらにゴルフ場内に作業中の人々が多数いたからだった。雪面は午後の暖かい西陽を受けていたけれど、スキーは思ったほど埋まることなく、すんなり山頂を踏むことができた。
・帰路は、ゴルフ場内を通る最短距離への誘惑に負けた。芝生が一部顔を出す溶岩台地の東縁を、残雪を選択しながら下った。管理棟や作業者から姿を隠す場所が多いこともあったが、台地東縁は融雪が遅く雪堤状に残雪がなんとか車道のゲートまでつながっているからだった。1〜2ヶ所芝生を踏んだが、雪をつないで標高270mまでスキーを滑らすことができた。
・雁皮山・蝦夷松山・蓬揃山・ゴルフ場最下部の範囲は同一の鮮新世前期噴出の溶岩になっていた。(地形図から見えるように→@・雁皮山〜蝦夷松山〜蓬揃山の三角地帯は、一定の傾向のない曲りくねった沢模様で、湿地が点在し、起伏も極小さいゴタゴタ地形であった(*…蓬揃山一帯には地滑り地が多く、崩壊した土砂のつくる土手の背後に複数の湿原が形成されてい…*)。→A・蓬揃山〜ゴルフ場の範囲は、南西方向に標高を減ずる幅500m長さ2000mの広々とした溶岩台地状であった。)

コースの森林 ・小さな丘状の蓬揃山の三角点は立派な雑木林の中にあった。若々しく活力溢れたコブシ4本・ミズキ1本に囲まれていた。(*・・・その後、函館周辺のブナ林の成立の年代が明らかにされた。函館市北部の蓬揃(よもぎぞろえ)山(501m)山麓湿原の花粉分析からである。蓬揃山一帯には地滑り地が多く、崩壊した土砂のつくる土手の背後に複数の湿原が形成されている。その湿原の1つで、北海道教育大学函館分校の学生たちがヒラー型ピートサンプラーにより泥炭とその下の粘土を採取した。泥炭の厚さは3.6mで、基底部の14C年代は、約5300年前である。花粉分析した安村史子さんによると、少なくとも5300年前には、蓬揃山一帯にブナがミズナラ、ハンノキに混じって森林を形成していたことがわかった・・・*)

*1991 小野有吾・五十嵐八重子:氷期の森林を旅するP197


↓ルート図

↓写真:


【写真】↑

トップページへ 頁の先頭へ 
inserted by FC2 system