. 柿崎山 かきざきやま 637.4m <・点名 柿崎山 標高 637.36 m > OOTENGUYAMA→世を挙って之を誉むれども、勧むることを加えず。世を挙って之を非れども、沮むことを加えず。→世間中がこぞってって自分をほめたからといって、それで大いにはげみ勇んで仕事をすることもない。反対に、世をあげて自分をけなしても、そのために、意気がくじけるかといえば、そういうこともない。つまり、かれは、世の毀誉褒貶について心を動かさなかった。
北海道の山々を登り続ける山への思い深きko玉さんが、今シーズン三度の試みで頂を踏むことができた柿崎山(→同行高橋武夫)
(↑カシバード3D)

行 程】・2009.03.21(土)国道228から道道607号(石崎・松前線)へ→松倉沢川分岐付近の道道ゲート発(標高20m/時刻12:20)→距離4.8km→除雪終点はCo190m付近の林道分岐(190m/13:20)→3.8km→三角点479.6m付近の土岐沢林道入口(420m/15:00)→3.5km→赤神川源頭・標高点500から北北西方向のテン場着(510m/16:50)

・2009.03.22(日)テン場発(5:40)→3.2km(内作業道路1.1km)→柿崎山(637.4m/7:15-30)→3.2km→テン場(9:00-50)→3.5km→土岐沢林道入口(420m/10:40)→3.8km→除雪終点(190m/11:25-45)→4.8km→道道ゲート着(20m-12:45)

<<ゲート発〜テン場着:距離12.1km/時間4:30>>
<<テン場発〜柿崎山着:距離03.2km/時間1:35>>
<<柿崎山発〜ゲート着:距離15.3km/時間5:15>>

三角点】・点名 柿崎山 種別等級 三等三角点 地形図 函館−大千軒岳 緯度 41°30′44.9574経度 140°05′08.6262 標高 637.36 m (X) -276292.063 m (Y) -13711.953 m 現況状態 報告なし 00000000所在地 北海道松前郡松前町字茂草AY00043S J1UpXp

コースの地形】・南流する及部川・西流する茂草川。2河川とも分水嶺上の百軒岳付近を源頭にしている。及部川に沿って北上する道道607号を最初の峠まで上りつめると、西流する茂草川流域を眼下にすることになる。

←南 松前半島の分水嶺から西へ7km付近:分水嶺に平行(南北方向)地形断面図 北→
分水嶺を源頭に西流する河川の横断面図:斜面は35度を超え、谷壁は40度超えている。
標高差400m〜500mに及び、稜線から谷を覗くと、驚くほど長い崖を伴う急斜面だった。
断面の全域が中生代松前層群の堆積岩だというが、古生層域の地形的特徴とも見えた。
比べて東西方向の尾根は幅広く、小さなポコを伴いながら定高の歩行し易い広い尾根だ
った。この定高の尾根地形の成因は何か(福山層が広く覆った事件と関連するか・)?
*断面図の縦線は1km間隔・横線は100m間隔

 

コースの森林 ・工事中

玄翁碑
 越後の山をこよなく愛し 生きる喜びを山登り一筋にかけて 還暦の翁になった玄さん
 幼なごころにかえった無心の笑顔 いま温和な瞳にうつるのは 青く澄んだ池塘か風雪にけむる
            五十年の足跡か 精悍な熊のように 越後の山を駆けめぐった 玄さんの鉈目が年輪とともに大きく育ち 北の峰にも南の渓にも 先駆者の誇りをちりばめている そしてこだましてくるのは 若者たちの力強い山靴音だ 鋭い眼差しがかげり 逞しい四肢にはずみが失せても 玄さんの耳は 山の叫ぶ声をとらえ その心は さしのべた山の腕からぬけ出ることはできない 雲表の岩にゆったりと腰をすえた玄さんは 高嶺の花や赤蜻蛉と語り 霧走る山々に眼を細めることだろう。      一栄 
そして、藤島玄というのはペンネームであり、本名は藤島玄太郎なのだそうだ。


↓ルート図

大きな地図で見る

↓写真:Co60mのハタケの沢入口・緑色に見える福山層域*の凝灰岩

*模式地は松前郡松前町(旧福山町)松前海岸.

↓写真:Co190m付近・左は道道607号・右は除雪された林道。ここから雪道へ.

↓写真:Co420m付近・南北方向の道道607号から峠で西に分岐している土岐沢林道へ

↓写真:Co410m付近の土岐沢林道から大千軒岳・前千軒岳・袴腰岳.手前に茂草川流域のスギ植林

↓写真:土岐沢林道に沿う幅広い尾根の林相<伐採跡の更新した若いダケカンバ二次林>

↓写真:土岐沢林道Co500m付近のスギ植林(標高の高い山域に植えられた例)

↓写真:同上のスギの葉<耐寒性にすぐれた葉の形態・湾曲度と太さ度と>

↓写真:土岐沢林道Co500m付近から茂草川源流域展望.300m〜500mに広がるスギ植林地
<この中を道道607号が走る>

↓写真:Co510m赤神川源頭の尾根にツェルトを張る.積雪80cm程度・背後の積雪斜面は南東方向

↓写真:テント場の向かい側斜面:赤神川源流のブナ林伐採跡地.
<ブルドーザー走行跡もあるが、このまま遷移を見守るのみであろうか>.
手前下の密な林は尾根上に残されたブナ林.

↓写真:登頂に利用した作業路の跡.ダケカンバ・ミヤマハンオキの幼木に覆われていた.

↓写真:Co500m作業道作設の法面.松前層群に被さった中生代松前層群の凝灰岩

↓写真:Co600m尾根から崖が谷に落ちていた:松前層群のチャート層

↓写真:柿崎山東方Co620mのダケカンバ林<周囲はブナ林で二次林の様相>

↓写真:奥が柿崎山頂き.ブナ・ダケカンガ−チシマザサ群落.

↓写真:柿崎山三角点直上:チシマザサの大形ぶりがわかる.積雪80cm〜100cm.

↓写真:柿崎山は、茂草海岸から7kmの至近距離だった.

トップページへ 頁の先頭へ 
inserted by FC2 system