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ちろろだけ(点名 千呂露岳1880.11 m) |
水の積む | |
パンケヌーシ川流域を右回りにペンケヌーシ岳・芽室岳(日高山脈主稜線上)・ルベシベ岳・チロロ岳・雲知来内岳
【2009.08.14/同行Ha氏→函館13:30→二風谷19:30 2009.08.15/→二風谷4:00→0曲り沢出合い駐車場着Co670m5:30-発5:55→直登沢分岐Co1130m7:12→峠Co1415m→二の沢Co1395m8:05→西峰コル・1713m8:55→チロロ岳頂1880.1m9:25-9:50→・チロロ西峰頂11:00-11:30→峠13:00→曲り沢出合い駐車場着Co670m14:50→六の沢林道終点1097mテント泊(翌日のペンケヌーシ岳登山口)】 【三角点:点名 千呂露岳 二等三角点 地形図 夕張岳−幌尻岳 緯度42°49′32.107 経度142°40′31.4601 標高1880.11 m 12系(X)-130377.574 m(Y)34782.482 m現況状態 報告なし点の記図 ×】 【チロロ岳は 北海道で最も山らしい山々”日高山脈”。その「北日高」にある。日高もヒマラヤも私には遙かな山・想像できない山で同じまとまりになるが、その中でも幅広い尾根をもちおだやかな山容に特徴づけられる「北日高」は、登山ビギナーの私にとって日高への思いは「中日高」と区別される。 ・【登山口のパンケヌーシ川は沙流川の支流で、沙流川から分れて(国道から)23km東進して芽室岳に至る。ペンケヌーシ川の流れは東西方向で、北海道の屋台骨HIDAKABELT(日高帯)の方向は南北だから、その流れは屋台骨を横断していることになる。地質図によると、沙流川へのパンケヌーシ川の出合あたりが前期エゾ層群で、その奥の国有林入口のゲートあたりの玄武岩岩脈をすぎて進むと日高層群(昔松前半島の先第三紀層に名付けられた馴染みの・・・)の領域になる.日高層群を過ぎていよいよポロシリオフィオライト域になる。さらに曲り沢あたりを界ににしてポロシリオフィオライト域から日高変成岩類域に移っていく。九の沢あたりから〜パンケヌーシ川の源流域〜芽室岳を越えて十勝側の久山岳〜剣山と幅広く日高帯最東部の日高深成岩類が連続していて、十勝平野の扇状地域に標高を下げていく。・今年実施された日高登山会の案内書に「チロロ岳は西峰がかんらん岩(ポロシリオフィライト域)、本峰がはんれい岩(日高変成岩類域)というちょうどコルを境にして違った岩、地質が見られる山で、西峰のほうが高山植物が豊富でユキバヒゴタイなどの超塩基性岩植物も見られます。そこで初日は日高山脈の成り立ちとチロロ岳の地質と題して、地質研究者にお話をしていただきます。」とあるように、チロロ岳への曲り沢〜二の沢〜コルへの登山ルートは、地形・地質・土壌・植生において登山者の興味をよぶようである。 ・この登山ルートは、前述したようにポロシリオフィオライト域と日高変成岩類域との界の沢筋を歩くことになるから、道南出身の者にはその様子を見て歩くだけであきさせない。前記登山会は7月12日に行われたが、二の沢→コル間は雪渓に覆われてアイゼン装着を強いられたぐらいだから、踏むべき石(見るべき石)は雪の下、梅俊図鑑に掲載されたチロロ岳の美しいお花畑も雪の下だったに違いない。比べてこの度の8月盆の二の沢〜コル間は、岩礫を踏めて、露頭も見られて、源頭部の雪田植生のお花畑は黄色に染まって輝いていた。ガスがかかって遠目は聞かないけれども、岩礫地帯とお花畑、静かな山の姿におおいにい満足した登りだった。お薦めの季節だった。 ・ペンケヌーシ岳から「S2°W」方向にチロロ岳、チロロ岳から「S3°E」方向に日高山脈の最高峰幌尻岳がある。三山はいずれも主稜線から外れているものの、南北方向に一直線に並んでいることを地図から知っていたので、チロロ山頂の沢向かいに幌尻山塊が指呼の間への期待があって、日高の山の中にいるとの思いも気分を高揚させた。
↓取水口管理道を行く |
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