梯子岳  (館町) 標高562.77m・三等三角点(点名:梯子岳)


2010年10月22日(金) 10:40 A.M

・厚沢部川支流糠野川を入り、禿雪(なでの)沢に架かる橋の手間が車止めのゲートだった(標高75m)。この先大糠野林道を進むこと5kmで、梯子岳南東面直登沢に入渓する。co400手前の分岐で水量の多いのは右だがsakag氏は左を選んだ。梯子岳西稜のコルに出る予定では右を選ばなければならない。結果はsakag氏のルートに関する優れた感だった。左沢はすぐ沢筋が急になった。左の尾根に逃げた。なんとそこブナ林の中に歩道があった。標高差60mほどで山頂に立てた。
・頂は、厚沢部川と木古内川に分水する嶺にある。中山峠〜稲穂峠のほぼ45km間の分水嶺は、標高は600mをでない低平で山稜である。「檜山上磯丘陵性山地」と呼んで、天の川・厚沢部川流域と木古内川・茂辺地川・戸切地川・大野川流域は、日本海側と津軽海峡側が低平な山地として一体である。
・同行Sakagさんのページ Shoさんのページ
 梯子岳北西面直登沢。最終小沢分岐で西稜のコルへ向かう右沢は滝に阻まれたが、分岐からそのピークの位置・方向も明らかだから無理せず左沢を選択した。西稜のコルに出る予定を変更して北稜方向をめざすと、ラッキーにもマイクロ回線反射板への歩道に乗れた。下山時に気づいたことだけれど、入渓後の沢の困難な厳しい滝の幾つかに、ロープが設置されていたのは北電の反射板への管理道だったのだ。薮漕ぎ無しで入渓後の往路ほぼ1時間で頂上に立てた。

 大糠野林道の禿雪(なでの)沢に架かる橋:厚沢部川支流糠野川を入り、禿雪(なでの)沢に架かる橋を渡ったところに車止めのゲート(標高75m)。松前半島渓畔林の両巨頭サワグルミとトチノキ。左サワグルミの最高樹高裸木、右トチノキは朝陽を受け黄葉に輝く。

 大糠野川の両斜面には、元禄時代からヒバ林保護政策が近年まで続いて、随所に立派なヒバ林が見られた。

 co500m付近のブナ林:クマイザサ・オシダ・黄色はオオバクロモジ。中ほどにマイクロ回線反射板管理道が見える。

 噴火湾側(木古内町中野川)のヒバ林:ヒバ林の分布は檜山地方に集中している。噴火湾側にこぼれるように分水嶺を越えている例だ。

 梯子岳の電力会社のマイクロ回線反射板:三角点の位置はブナ-チシマザサ群集。ダケカンバ幼齢林は鉄塔設置時の裸地に更新した一斉林だった。八幡岳・笹山などが展望できた。
 
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